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仕事の引出し
理事長挨拶
 

 「仕事の引出し」って、
一体なんだと思いますか?
いろんな仕事をしまっておく、
大きな大きな引出しです。
「自分にあった仕事は何だろう」
と、この引出しを探して見れば、
必ず、やりたい仕事のしまってある
引出しがあるはずです。
もしなければ新しい仕事を
作り出しましょう。
そして、新たな引出しを作りましょう。
どうぞ「仕事の引出し」を
のぞいてみてください。
 オーダーメイドで仕事を
生み出すのが、
「仕事の引出し」の仕事です。
「仕事の引出し」は最初、
からっぽでした。
仕事を求める人に応じて
知恵を働かせ、努力して
必要な引出しを作ることで、
「仕事の引出し」を充実させます。

「仕事の引出し」は
どこにあるのでしょう?
スチール製のオフィス・キャビネットとか、
重厚な書斎な木製のキャビネット
ではありません。
「仕事の引出し」と命名された、
メンバーが共有している
イメージそのものなのです。
「仕事の引出し」の機能は、
町の図書館に似ています。
この図書館には、本の代わりに
仕事のファイルが集めてあって、
NPOの仲間たちは図書館の
司書にあたります。
この人たちはこれまで、
「どうしたら、誰でも自分が
満足できる仕事に就けるのか」
を一緒に考え、自分らしく
仕事ができることを目指して、
助け合ってきました。
 こんな素敵な活動ですから、
あっという間に日本中、世界中に
広まってしまいそうなのですが、実は非常に地道な活動です。

  「仕事の引出し」から
仕事を取り出して、今、
自分の仕事として働いている人は
まだ少ないのですが、これからどんどん増えていくでしょう。
「仕事の引出し」から取り出した仕事に
何年か従事していたところ、
東日本大震災の影響で、
事業を継続することが無理になり、
仕切りなおしで新しい世界の
仕事にチャレンジしたり、
大学に進学したり、
したメンバーもいます。
だんだんイメージが
出来てきましたか。
 最初から一人で仕事を
やろうとするとそこそこ難しいので、
気のあった仲間で分担して
やっていこうというわけです。
ちょうど白雪姫の7人の小人が
喧嘩しながら白雪姫にちょっかいを出して楽しむように。
7人の小人は
勝手気ままに過ごすのです。
個性的ですが、その個性が
仲間の困ったときに役立ちます。
 仕事をするということは普通、
自分や家族の生活を維持するために
お金を稼いだり、生活に必要なものを
作ったり、準備したりすることです。
でも仕事の価値を考えたとき、

お金に換算できないことは
いくらでもあります。
生活するのが大変なのに、

どうしてもやりたくない
仕事をやっている人がいます。
逆に、やりたくはないけれど、

豊かな生活をするために
仕事をする人だっています。
一人ひとりに特有の
事情があるものです。
自分らしさを必死で探している
人の姿が、
夢破れて失望している
人に希望の灯をもたらしたら、
お金に換算できない
仕事の価値を生み出すと思います。
誰でもが自分のやり方で
仕事をするべきだと考えています。
どうしてもそれが自分一人では
思い通りにならない
人たちが
いるのも事実です。
 そんなNPO法人「仕事の引出し」に

あなたらしい関わりを、
見つけてください。